部下が過労で倒れたら…
国会では、長時間労働是正に向けて、議論が具現化しつつあるが、実際に部下が過労で倒れ、いつかはわからないがしばらく出てこられないといった場合、あなたは何を考え、どういう準備をするだろうか?まず、周囲がどうなるか…いくつかパターン抽出をしてみよう…
- 多くの仕事をさせる組織に不満を抱く
→ カス社員です。鬼の首を取ったように大騒ぎするでしょう… - 同情するが何もしない
→ ゴミ社員です。「かわいそう」と騒ぐだけ…そんなアナタがかわいそう… - 出社するまで何もしない(ただ待つ)
→ イマイチ社員です。自分の仕事に影響が出るのが怖い。なので何も言わない、何もしないという利己主義社員… - 健康管理に注意しようと呼びかける
→普通の社員です。過労の原因を自己管理に向けるのはある意味では正解… - いないものと割り切って、仕事の分担を提言する
→ いい社員です。顧客や組織が見えていて、前向きに物事が考えられます…
ざっと挙げるだけでこんなくらいのパターンが渦巻きます…。そんな周囲を尻目にあなたは何をすべきだろうか…?普通の社員以上のことをしましょう!あくまで倒れたのは自己管理。倒れろと言う指示をするはずがないので、どんな激務であったとしても、倒れるまでに自分で判断せねばなりません。で、管理者は何をすべきか…誰しもが突如勤務できなくなる可能性があることを前提に、お客様に迷惑を掛けないように日常がいつもどおりに回転するように、仕事の分担をしたりしっかりと指示をします…
「できる?」と聞いてはいけない。「できない」と返されては元も子もない。「やれ」でいい。
人の尻ぬぐいを嫌がるヤツも出てくる。いわゆる何もしたがらないイマイチ社員からカス社員のゾーンだ…そんなやつにはこう言ってあげよう…
「じゃ、オマエが倒れたら同じことをしてあげられないな。」「いま、誰が困っているか…休んだヤツだ。そしてお客様を不安にさせている…そのためにやれ。オマエの身勝手は知ったこっちゃない」「休んだヤツが復帰したら、オマエだけ何もしなかったと伝えておくよ」
こんなもんでいいでしょう。それでもやらないヤツはそれでよし。無視するのみ…とにかく、管理者は段取りと準備に徹して欲しい。自ら実務をかぶってはいけない。 冷静に判断するために、自分以外の人員に割り振ることを考えよ。倒れた部下が、重病ならあなた自らお客様に連絡をするのも手だ。上長からの連絡はお客様も安心する。そういう対応がお客様の信頼を勝ち取るのだ…
管理者よ…衝撃に備えよ。準備を怠るな!
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<推薦図書>
管理のあるべき姿を示し、管理者の基本的な役割を理解してもらう書。初めて部下を持つ人は、「管理とは何か」を知る手引きとなる。何ごとも大切なのは基本である。自己流で管理せず、まずしっかり基本を身につけ、優れた管理者を目指してほしい。
書籍名:管理者の役割―管理基礎テキスト
著者名:片山 寛和