上司のマネジメント能力が問われる…
前述記事「最近のマネジメントの難しさ…」の通り、派遣社員へのマネジメントは正社員へのマネジメントより難しい。企業の論理は通用せず、上司のマネジメント能力が問われるのだ…。そのため、単純に会社の論理を押しつけやれと求めても、モチベーション高く業務には従事しがたい。「そんなの、知ったこっちゃない」というのが派遣社員の本音であろう…
派遣社員へのマネジメント…
では、どうするか?
- 言うことを聞かないと、派遣社員に責を転嫁し、派遣社員を交代させるのは問題外…
- 期待せず仕方ないと諦め、契約範囲内で業務指示をするのは、三流のマネジメント…
- 職務やルールを定義し、賞罰を定義し、業務指示をするのは、二流のマネジメント…
- 一流のマネジメントマネジメントは、派遣社員が行動する雰囲気を創りだす…
派遣社員のことを、一人一人理解すること。派遣社員のことを感謝すること。そうすれば、そういう上司からの業務指示には聞くようになる…
書店では、「褒める」「聞く」といったマネジメントがもてはやされているが、理解しようとしないまま、感謝の気持ちを持たないまま、「褒めるふり」「聞くふり」をしているマネジメントがいかに多いことか…
理解しよう。感謝しよう。
そのコツは非常にシンプルだ…
- おはよう。 …挨拶する。
- ありがとう。…感謝する。
- すみません。…謝る。
- お疲れ様。 …労を労う。
この4つの言葉を毎日部下一人一人に必ず伝える。それだけ…なのですが、たったそれだけのことが、どれだけ出来ているだろうか…
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組織で働く人にとって、部下をうまく使い、大きな成果をあげていくことは最重要課題です。といっても、「熱意さえあれば必ず通じる」というだけでついて来てくれるほど、人は単純なものではありません。本書はそうした考えを捨て、部下がごく自然に従ってくる上司の秘密を、心理学の視点から分析し、解説しています。読者がそのような上司となるにはどのような態度で臨み、どんなふうに話せばよいのか、誰でもできる実践方法を教えます。本書で紹介した心理法則と部下操縦の実践方法を正しく理解すれば、部下とのコミュニケーションが劇的に向上することが期待できます。